コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: イタリアンクロコ型押しレザー編 No.2

イタリアンクロコ型押しレザー編 No.2

イタリアンクロコ型押しレザー編 No.2

サロアル的革講座

こんにちは。サロン・ド・アルファード社長兼レザーバイヤーの満田です。今回もサロアルセレクトの革にまつわる「いろは」をお届けいたします。今回はイタリア トスカーナ州のタンナーさんが提供するMADE IN ITALYのレザー「イタリアンクロコ型押しレザー」についてご紹介したいと思います。

クロコ型押しレザーはリーズナブルで美しい

まずはじめに「クロコ型押しレザー」について、簡単におさらいしてみようと思います。 クロコダイル(ワニ)の革は、その希少価値ゆえに高級革の1つとして知られています。バッグだとノンブランドのものでも十万円〜数十万円、有名なラグジュアリーブランドのになると数百万円!と新車を買えるぐらい高価なため、その高級感は気軽に味わえるものではありません。 そこで、もっとリーズナブルにクロコダイルの魅力を味わうことはできないだろうか?ということで考えられたのがクロコ型押しレザーです。 クロコダイルよりも買い求めやすい価格、そして安定供給ができる牛革やゴート革などを土台にして、あの特有の腑(ふ)の模様を型でプレスすることで描き出します。

「Made in Japan」でさえ、難しい

サロアルは2009年の設立2年目と、初期の頃からクロコダイルの美しさに目をつけ、日本製のクロコ型押しレザーを採用していました。 この革は、バングラデシュで鞣(なめ)された革を日本のタンナーさんが日本国内で染色・仕上げ(表面の型押しプレスや艶出しなど)を行ったものです。比較的お手頃な価格でありながら、高水準のクオリティが魅力です。 しかし、採用してから数年が経ち、見慣れてくると、色の美しさ、革の質感など、もっとハイレベルなものが必要だと感じるようになりました。 同時に気になったのが「品質のバラつき」です。日本のタンナーさんの技術を以ってしても、品質を安定させるのが難しいようで、製造の過程で黒点が多く含まれてしまったり、凹凸の具合が不均一だったりと、いくつか見過ごすことができない問題がありました。そのような部分は破棄しなければならないので、多いほどコスト高につながります。 「妥協はしたくないなぁ」と、悶々と悩みつつ、転機が訪れたのは2013年。それはイタリア・ボローニャで開かれた革の展示会「LINEAPELLE (リネアペレ)」での、とあるタンナーさんとの出会いでした。

ついに巡り合った「塩梅(あんばい)」

リネアペレは世界中のタンナーさんが集う展示会であり、野球で例えるなら革の「メジャーリーグ」です。その名に違わず、クロコ型押しやパイソン型押しなど、型押し加工専門のタンナーさんがひしめいていて、その数20社以上!これは期待できるぞ!と、胸の高鳴りを抑えながらブースを歩き回りました。 そのとき私が最も重視していたのが、「色の美しさ」です。前号のニューズレターに書かせていただきましたが、その理由はサロアルを展開する満田工業の創業者であり、ファーの染色職人であった私の祖父の精神に由来しています。 そんなサロアルのアイデンティティともいうべき「色」は大前提として、他にも私が考える基準があります。例えば、 絶妙な、程良いコシのある柔らかさ、型押しの腑の種類がバッグやお財布と相性が良いか否か、摩擦やダメージに強いかどうか? etc ... 日本語でいうところの塩梅(あんばい)。私はこの言葉が好きで使うことが多いのですが、元々は塩と梅酒を用いた調味料のことを指していたのだそうです。その後、料理の絶妙な味加減を表す意味になっています。 上記条件はまさに私がクロコ型押しレザーに求める塩梅であり、ここならきっと、本当に心から贅沢だと感じる「塩梅の効いた」クロコ型押しレザーを見つけられると、そんな予感をひしひしと感じていました。 そして、ようやく出会ったのが、冒頭にも書きましたイタリア トスカーナ州のサンタ・クローチェ地区の近くに工房を構えるタンナーさんです。(社名は非公開ですみません。) 実はこの地区は革の激戦区。彼らに品質のことを尋ねてみると、「なめしから仕上げまで全行程をイタリアで行っています。一般的なタンナーさんよりも細部までこだわり抜くことができ、他にはない品質、色を実現することができます。」とのこと。 イタリアやフランスの有名ラグジュアリーブランドからの指名も多いとのことで、色合いや質感をチェックしてみると、それも納得の出来栄えです。私の求める「塩梅」を満たすイタリアンクロコ型押しレザーが目の前にありました。

世界が認めるクロコ型押しレザーの感動を

遠くイタリアの地からやってきたクロコ型押しレザーをテーブルに広げてみると、この革と出会った当時の高揚した気分を思い出します。 そんな想いも乗せて、キャリー、アンジェリーナボックスなど、サロアルお馴染みの定番シリーズで、イタリアンクロコ型押しレザーをお楽しみいただくことができます。バッグやお財布を通じて皆様にもぜひ、「塩梅」の効いた世界レベルの革の魅力を体感していただければ幸いです。 さて、肝心のお手入れ方法、お取り扱いについてですが、毎度恐縮なのですが紙面の関係上、今号もwebにてご紹介いたします。こちらも併せてお手すきのときにご一読いただければと思います。 アンジェリーナボックス ミニ 2way ショルダーバッグ イタリアンクロコ型押しレザー ヴァージョン 商品URL http://www.salon-de-alfurd.jp/fs/salon/0877-ic キャリー 2Wayショルダーバッグ イタリアンクロコ型押レザー ヴァージョン  http://www.salon-de-alfurd.jp/fs/salon/0987

Read more

スタッフ紹介 Web 事業部 斎田 光子
工房/オフィス/ショップ

スタッフ紹介 Web 事業部 斎田 光子

今年 1月からWeb事業部で勤務しております斎田です。 休日は映画鑑賞を楽しんだり、ヨガで体を動かしています。 モータースポーツ観戦も大好きで、時間に余裕のある時は、静岡の富士スピードウェイや三重の鈴鹿サーキットなどに行っています。 最近、映画館に「ラ・ラ・ランド」を見るために足を運んだのですが、夢に憧れながら苦悩する男女の成長と、思わずその場でステップを踏みたくなるダンスのシーンに、...

もっと見る
スタッフ紹介 Web 事業部 斎田 光子
工房/オフィス/ショップ

スタッフ紹介 Web 事業部 斎田 光子

今年 1月からWeb事業部で勤務しております斎田です。 休日は映画鑑賞を楽しんだり、ヨガで体を動かしています。 モータースポーツ観戦も大好きで、時間に余裕のある時は、静岡の富士スピードウェイや三重の鈴鹿サーキットなどに行っています。 最近、映画館に「ラ・ラ・ランド」を見るために足を運んだのですが、夢に憧れながら苦悩する男女の成長と、思わずその場でステップを踏みたくなるダンスのシーンに、...

もっと見る