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記事: イタリアンクロコ型押しレザーについて

イタリアンクロコ型押しレザーについて

イタリアンクロコ型押しレザーについて

圧倒的な広さを誇る革の展示会「リニアペレ」を歩き回り、念願叶ってようやく出会うことができたイタリアンクロコ型押しレザー。
革の詳細やお手入れ方法のご案内をさせていただきます。

美しく、強いレザー

イタリアンクロコ型押しレザーは、サロアルが取り扱うレザーの中でも、強く、扱いやすい部類に入ります。
イタリアンクロコ型押しレザーは腑(ふ)の模様(クロコ型押し模様の凹凸)がはっきりしているので、それがダメージを分散することにつながり、比較的傷がつきにくくなります。また、独特の光沢・ツヤ感を併せ持つセミマット仕上げの表面が、細かい傷を目立たせなくさせてくれるのも大きなメリットと言えます。
一方で、表面がスムースな革ですと、傷を遮るものが無いのでダイレクトにダメージが伝わってしまうことになります。見た目の問題もあるので、一概に革の表面が強い、弱いだけでは良し悪しを判断することはできませんが、使用するシーンによっては、革の表面がその後の使用感を大きく左右することがあります。
とはいえ、クロコ型押しレザーであっても、極端に強い力による場合には、やはり傷跡が目立ってしまいます。腑の模様の凹凸がダメージの入り方を分散させるとはいえ、腑の模様が大きい場所では傷が入りやすくなります。ですので、ボックスカーフレザーやエナメルレザーのような群を抜いた対傷性とまではまいりません。
しかし、「強いレザー」の部類には確かに入りますので、デイリーで、普段からたくさんお使いになられたい方にもオススメできるレザーとなっております。革質の変化の度合いも、熟成するかのようにゆっくりと進み、使っていくうちに次第に革に柔らかさが生まれることで、特有の上品な高級感が生まれます。

お手入れの仕方

この革においても、ユニタス社(イタリア)の革ケアキットが活躍してくれます。(このケア剤は本当に優れものです!)
このケア剤はマットな質感と表面のコーティング効果が高いことから、イタリアンクロコ型押しレザー特有の魅力を損なわずに、表面をコーティングし、質感の持続を助けてくれます。
更に撥水効果が含まれている点も見逃せません。元々、このイタリアンクロコ型押しレザーは表面にツヤ加工を施しているため、水滴を僅かに弾くものの、許容範囲を超えた水分がつくと水染みになる可能性があります。ですので、水染みのリスクを減らすためにも、頃合いを見計らって、このケア剤のように撥水、防水効果のあるタイプで、しっかりとお手入れをしてあげることが大切です。
特に、買ったばかりの頃に梅雨などの時期にぶつかって「すぐに水染みが付いたら嫌だな!」と思われる方は、新品時からケア剤のご使用をオススメしております。水気だけに限りませんが、バリアを張っておく、というのが非常に重要です。

時と共に、過ごし、深み極まる

この革は最初は固さがあり、引き締まった質感ですが、使い込んでいくうちに革自体が柔らかくなってきて、少しずつ馴染んでいきます。時と共に、新品時のツヤ感は落ち着いた印象に、そして腑の模様は刻み具合に深みが生まれてきますので、経年経過を楽しむレザーと言えます。お手入れを定期的に行いますと、その味わいをゆっくりと楽しむことができ、次第にまとう唯一無二の「ビンテージ感」は、刻一刻と魅力を増しながら仕上がっていきます。
このイタリアンクロコ型押しレザーは、バッグやお財布の美しさを更なる高みに引き上げるハイレベルなレザーです。その理由の1つはやはり、毎日使っている中で気づかない内に新しい表情を生み出していく、それ故に飽きがこない美しさがあるからだと思っています。きっと、これからも多くのお客様を魅了し続けてくれるに違いありません。
ふとしたとき、この革を眺めていて、その世界観に惹き込まれていきそうな感覚を感じる度に、出会い、そしてサロアルにやってきてくれて本当に良かったと心から思っています。この記事を書いているとき、そこかしこに春らしさを感じる頃。
お客様にお読みいただいているときは、もしかすると梅雨の時期を迎えているかもしれません。レザーに水気は大敵ですので、ご愛用のレザーバッグにはお気を付けいただければと思います。

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