使うとより魅力を増す、大人の魅力✨ パイソンレザーについて

芸術作品を眺めるかのような美しさが最大の魅力のパイソンレザー。

サロン・ド・アルファードで、お財布でお馴染みの「パイソンレザー」についてご紹介いたします。


パイソンレザーは、オーストリッチ、クロコダイルなどと共に高級皮革として知られております。

「エキゾチックレザー」「プレシャスレザー」などとも呼ばれ、語彙の通り「特殊」で、「希少価値の高い」レザーであり、ラグジュアリーブランドでも頻出のレザーです。


エキゾチックレザーは「ワシントン条約」という国際条約で取引が保護されている品種も多く、国際取引の際には生産地を特定できる証明書等が必要で、まさに希少価値の高いレザーです。

一般的にパイソンレザーとして流通している革の原皮は、蛇の種類の中でも「アミメニシキヘビ」(別名:ダイヤモンドパイソン、学名:Python reticulatus)と呼ばれている種類のもので、主に東南アジアに生息・飼育されている大蛇です。

革として流通しているものは全長2m ~5m程度のものが主です。 この蛇の「原皮」を東南アジアから世界各国に輸出し、染色加工・仕上げをしたものがパイソン「革」となります。 パイソンレザーには、背面もしくは腹面でカットした「バックカット」「ベリーカット」があり、カット面に応じて鱗模様が大きく異なります。また、独特の黒い鱗模様がとても美しく、パイソンらしさを表すものです。 そして、イタリアを中心に、パイソン専門のタンナーさん(革製造業者)が多数存在し、独自の染色技術や箔加工技術、ツヤ・マット加工技術、ペイント加工技術などが開発されています。 それらの加工技術によって生み出された美しさは芸術的なレベルにまで昇華しています。この現代アートのような、芸術作品のような美しさが、パイソンレザーの最大の魅力であると私は考えております。

サロアルのパイソンレザーの魅力とは?

サロアルのパイソンレザーは、箔や美しいカラーを載せたものが多く、ブランドのデザインコンセプトである「洗練さと遊び心」をまさに体現したレザーです。 パイソンレザーは「金運が上がる」などと言われることもあります。きらびやかな箔や純白色のパイソンレザーは、「本当に金運も上がるのではないか?」との思いを彷彿させます。ゴールドやシルバーの箔使いは、鮮やかでありながら上品さがあり、私も大のお気に入りです。 年2回ミラノで開催される「リネアペレ」など国際的な展示会において、数あるパイソン専門タンナーさんの中から、芸術的センスの高いイタリアやスペインのタンナーさんを厳選し、採用しております。そうして採用したパイソンレザーを日本に輸入し、お財布を中心に製作しております。 一方、パイソンレザーは牛革などの一般的な革と異なり、1点1点染色加工を手作業で行うことから、同じ生産ロットでさえも革1枚1枚の個体差が大きく、製品加工がとても難しく専門的です。そこでサロアルでは、イタリア・ロマーニャ州モデナにあるプレシャスレザー専門の革製品メーカー「Antony Group」とコラボレートし、イタリアでも長財布や革小物などを製作しております。

個体差が多いこと、すなわち「唯一無二」であることもパイソンレザー製品の魅力の1つ。

1つとして同じ色、同じ柄がない製品との出会いを大切にすることは、まさに「プレシャス」な価値であると思います。

パイソンレザーのお取り扱い方とお手入れ方法

パイソンレザーは高価な革ですが、取り扱いは比較的簡単です。 パイソン革製品を使ったことがない方からは、「鱗が剥がれないか?」という質問を多くいただきますが、結論から言うと、剥がれる心配はほぼございません。 鱗はとても強く、無理やり手で引っ張ったりしなければ、剥がれたと言う方はほとんどいないです。 また革はとても薄いのですが、この薄さゆえに「破れるのではないか?」ということを気にされる方も多いです。革自体の繊維も強く、さらに裏面に特殊な芯を貼っているので、日常使いで破れることもほとんどありません。 鱗模様で表面も凸凹しているため、スムース革よりも傷がつきにくかったり、染色塗料が落ちにくかったりと、見た目とは違いタフなレザーです。 他の革同様、水には弱いので、お財布などはなるべく、濡れた手で触らないようにお気をつけください。濡れた手で触ると表面の染色がにじんだりする恐れがあります。 パイソンレザーは、初期手入れやケアなどは特に必要ございません。一般的な革クリーナー等のケアグッズはご使用できませんので、お気を付けください。パイソンレザーのケアにご興味のある方は、専門店等にてご確認ください。

だんだんと色変化を伴う、いわゆる「経年変化」を楽しむことができることも、パイソンレザーの魅力です。

アパショナータロングウォレットパイソンレザー ヴァージョン 手前デザイナー蛭川愛用2年。 経年変化で鱗がなじんできます。奥側が新品のお財布です。 アンジェリーナ® ロングウォレットパイソンレザー ヴァージョン 恵比寿店スタッフ遠田愛用2年半。 艶のある飴色が気に入っているそうです。