サロン・ド・アルファード設立10周年を記念した新作「ジャグジー 2Wayバッグ」
昨年は「満田工業株式会社」創立50周年を記念して、お客様やお取引先様をご招待し、記念パーティーを恵比寿で開催いたしました。今年も昨年に引き続き、「サロン・ド・アルファード」ブランド創立10周年という節目の年を迎えました。
ブランド創立10周年を記念して
今年は、イベントのような無形の「モノ」ではなく、形に残る「モノ」で皆様に喜んでいただければと思い、いくつかモノづくりに取り組んでみました。その一つが今回ご紹介するバッグで、10年前のオリジナルバッグの初期作2型の1つである「シンプリュクセ2Wayショルダーバッグ」をリニューアルした、新作「ジャグジー2Wayショルダーバッグ」です。
なぜ10周年を機にリニューアルするのか?
なぜ10周年のタイミングで初期作をリニューアルするのか?これには2つ理由があります。
1つ目の理由は、
お客様との対話から、このバッグがお客様にとって「1つの理想形」ではないかと考えたからです。
座談会やアンケートを通じて、「お客様の本音」を伺う機会が昨今多くありました(一部はアンケートへの回答という形で本冊子にも掲載)。その中で特に多かったお声・ご要望を凝縮したバッグは、この「シンプリュクセ」がかなり近いのではないか?と直感的に感じました。
私は直感を大切にするタイプで結婚も直感で決めました(余談ですが 笑)。
2つ目の理由は、
コンセプト・ご要望を元にバッグを形にしていく際に「具現化」しやすいと考えたからです。当時のシンプリュクセバッグは、大きさや裏地カラー、ハンドル幅や底鋲の有無、ダブルファスナー仕様への変更など様々なセミオーダー(カスタマイズ)が可能でした。このバッグを原型にすれば、セミオーダーを通じていただいたお客様のご要望も含め、「具現化」しやすいと考えたからです。
デザインはお客様のお声を反映させた共鳴バッグ
そして、具体的なデザインに取り掛かりました。廃盤である「シンプリュクセ」のコンセプトに最も近い「ジャグジーシリーズ」の「ラグジュアリー感(高級感)がありながら堅苦しくない(日常使いし易い)」という相反する2つのコンセプトを追求し、かつお客様からいただいたご要望をどう盛り込んでいくかということを熟考・議論し、デザインしていきました。
まずはバッグのフォルムです。原型フォルムを継承しつつ、微調整を加え、底マチ付にしました。「A4サイズもできれば入れたいけど大きすぎるのは嫌」というお声が多かったので、サイズはちょうどA4が入る絶妙なサイズです。
また、原型にあった中央の十文字のステッチはない方が上品なので、シンプルに革2枚合わせにしました。
平行して革選びです。イタリアンシュリンク型押しレザーを採用しました。このレザーは高級感を保ちつつ耐久性が高く、タイムレスな美しさを保つことが
できます。しかしながら、他のサロアルレザーと比べると重いです。そこで高級感を損ねないギリギリの厚さ1.0mm程度に漉き(革は薄く漉きすぎると高級感や風合いが損なわれます)、軽量化しました。
革が薄いと中の荷物の「あたり」も出て、持った時の高級感が損なわれるので、特殊な芯材を入れ(型崩れ防止にも寄与します)、軽さと高級感の※トレードオフ問題を解消しました。
最後にディテールです。ショルダーは取り外し可能な2Way仕様、ダブルファスナー、底鋲仕様など、お客様からご要望の高い仕様を盛り込みました。
ファスナーや引き手は、プラスティック製ファスナーや革の引手を採用し、より軽量化。斜めがけ用ロングショルダーは重たい荷物でも肩の負担を軽減でき、高級感を損ねないオール革製の幅広3cmを採用。短いストラップは、肩の負担を軽減できるクッション芯材を施しました。
色展開は、濃いグレー、ワイン、グレージュなど「こういうお色があると嬉しいな」というお客様のお声にお応えしました。裏地はドット柄で、開けたときにさりげない可愛らしさです。
次の10年に向けて、常に新しい感動をお届けできるように・・・
サロアルをスタートして、あっという間に10年が経ちました。ずっとお付き合いしてくだる方、最近お知りになられた方との「出会い」に心から感謝いたします。私共の製品をご愛用してくださることは大変光栄でありこの上なく嬉しいことです。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
次の10年も私共とお付き合いをしていただくには、これまで以上に、皆様のお役に立ち、感動や、皆様を飽きさせ
ない「新しい何か」をお届けしなければならないと強く思っております。次の10年も一生懸命頑張りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。