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記事: リネアペレ2018 2月訪問記

リネアペレ2018 2月訪問記

2018年2月21-23日イタリア・ミラノで開催された 皮革素材関連見本市『LINEAPELLE(リネアペレ)2019SSシーズン』へ行って参りました!

こんにちは、社長の満田です。年二回開催される同見本市は、世界中からデザイナー・職人が一同に集まる世界最大の皮革関連展示会です。今回は、そんなリネアペレの様子を中心に、イタリア出張の秘話をお届けいたします。

レザーの聖地イタリア

野球の世界で、世界中の選手が集まる世界最高峰のリーグと言えば、メジャーリーグ(アメリカ)ですが、レザーファッションの世界での最高峰はフランス・・・ではなく、実はイタリアなのです。 選手層の厚さも世界一で、革製造業者(タンナー)さんの出店企業数も、開催国のイタリアが一番多く、全体の7割程度となります。そして、革素材以外の生地素材、ハンドバッグやシューズなどの副資材、金具や工具などその他部品関係、加工業者さんのブースも含め、その広さは東京ビックサイトの東棟の3倍〜4倍程度の規模感です。1日ではとても全て廻り切らないため、毎回、開催期間3日間を費やして廻ります。

そこは、ラグジュアリーとの出会いの場

半年に一度の展示会では、日頃お取引のあるイタリアをはじめとするタンナーさんや素材メーカーさんを廻り、新作をチェックしつつ、新規のお取引先を見つけ新たな可能性を探すことも重要です。 そこでは、自分の感性と直感を重要視します。「こんな素材があったらお客様はきっと喜ばれる」とか「これはとてもセンスが良いので是非とも提案したい」とか。 これまでサロアルでご紹介している欧州レザーのほとんどは、リネアペレで発掘したタンナーさんのレザーです。 イタリア以外にも、スペインやフランスなどの欧州各国、さらにはアジアや南米など本当に世界各国のタンナーさんが参加しています。 私は欧州のレザーを特に見るようにしています。 欧州のタンナーさんは創業100年以上の老舗企業が多く、欧州ラグジュアリーブランドとのお取引がとても多いからです。「日本発ラグジュアリーブランド」を目指すことをミッションとしているサロアルにとっては、ラグジュアリーブランドさん御用達の欧州レザーは、他国のレザーと比較しても値段がお高いのですが、そのお力を借りざるをえません。色やデザインの美しさはもちろん、質が抜群に良いものが多いからです。一部のタンナーさんはラグジュアリーブランドの母体となる企業に買収されたり、経営の傘化に入っていたりと、その構図はとても興味深いです。 ちなみに、日本のタンナーさんもいくつか出展はしていますが、残念ながら数社程度で、お隣の中国よりもずっと少ないです。 この「メジャーリーグ」に出場できる日本のタンナーさんはごく限られているのが現状です。地理的に遠いということもありますが、是非日本のタンナーさんにも頑張っていただきたいです。(共に日本発世界を目指しましょう!) そして、一口にタンナーさんといっても様々であり、牛革をメインで扱っているタンナーさん、ラム革やゴート革を専門に扱っている業者さん、ヌメ革のみを扱っている業者さん、パイソンやクロコダイルなどのプレシャスレザーを専門に扱っている業者さんなど、本当に多種多様な業者さんで会場はごった返してます。 バイヤーさんもヨーロッパだけでなく、米国や中国など本当に世界各国から来ているのです。

気になるタンナーさんは直接会社訪問へ

そして、会場を歩き廻り、さらにくまなく歩き廻り(笑)、気になるタンナーさん・レザーを選定していきます。今回もいくつか新規のレザーを採用しました。展示会終了後に、直接会社に訪問する場合もございます。今回は電車で、ミラノからトスカーナ州の都市フィレンツェ近郊のエンポリへ。そこに拠点を構えるタンナーさんのショールームに足を運びました。ここでは、サロアルのオリジナルデザインでラムレザーの加工をお願いしてきました。近い将来こちらのレザーを使った商品をご案内できるかもしれませんので、どうぞご期待ください!

観光やショッピングも聖地な国です

このような感じで、イタリア出張はひたすら歩き廻る旅ですが、なるべく1日はオフの日を作り、観光やショッピングも楽しみます(笑)。私は必ずミラノの中心部にあるアウトレットに足を運び、洋服や靴を少しずつ毎シーズン買い足しています。また、今回は、エンポリの帰りに、フィレンツェで途中下車し、美術館にも行きました。フィレンツェは革工房も多く、レザー小物のお土産屋さんがとても多いのです。私にとっては仕事としても遊びとしてもまさに「聖地」です!

I love Italian! I respect Italian!

最後に、余談ですが、私はイタリアという国、そして文化がとても好きで、尊敬してやみません。 それは私がサロアルを始める前にヨーロッパをバックパッカーして以来ずっとです。 前職を辞めてから、ヨーロッパ24カ国、45都市を旅しました。その中で最も長く滞在したのがイタリアでした。イタリアの北はミラノから南はシチリア島のパレルモまでたくさんの都市を廻りました。そして、ローマでは友人のつてで、そのまた友人宅にホームステイを2週間ほどさせていただきました。 どちらかというと厳格でクールな日本人とは異なり、彼らの文化や考え方は、とてもポジティブです。 家族や友人など身近な人々に対して、とても愛情深いのです。初めて会う見ず知らずの私にさえ「○○の友達は俺の友達だ!」といって四六時中遊びや観光につれていってくれました。 そして、家族や恋人に対して、「愛している」などポジティブな言葉、「アモーレ」や「ティアモ」などの愛情表現を連発することに、私はとても驚き、カルチャーショックを受けました。 日本では、奥さんや友人などに対して「愛している」を連発しハグしたら、「こいつはキザなやつだな」とか「どうしちゃったの?」などと思われることでしょう。でも、このようなポジティブな言葉を身近な人たちに言うことは、とても大切なことだなぁと深く感心し、今後の人生において、そのような接し方や言葉を惜しみなく発するように努力しようと心に誓いました。 このようにイタリア人から教わった考え方が、めぐりめぐってサロアルの「日本を元気にしたい。商品を通じてお客様にポジティブな気持ちになっていただきたい。」というところに帰着していることは明らかです。 せっかくのご縁で、私達と関わっていただいたことを、この上なく感謝いたします。私達の商品を通じて、少しでもご自身や周りの方々に感謝の気持ちや愛情を表現していただいたり、また厳しい局面を迎えたときでもポジティブに毎日を過ごしていただくことができたりしたら、とても幸せです。 そして、自分自身も厳しく、苦しい局面でこそ、サロアルのスマイルマークのように、ニコニコしながら、苦難を乗り越えていこう!と初心に戻ることができました。 そんなハッピーをこれからもたくさんお届けできるよう、私共は微力ながらも頑張ります。 どうぞ宜しくお願いいたします。

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スタッフ紹介 工房 小田 詠子
スタッフ

スタッフ紹介 工房 小田 詠子

革の裁断、縫製前の準備までを担当しております、 工房スタッフの小田 詠子です。 当時のことは今でも忘れません。 今から10年前、 革の知識のない私に大事な仕事を任せていただいた当時のことは今でも忘れません。 職場は人間関係がよく、 今ではみんなが私を頼ってくれるようになり、 同時に責任感も出てきました。 周りの期待に応えるために サロン・ド・アルファード7周年での集合写真 ...

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SALON DE ALFURDが 展示会に初出展しました!
スタッフ

SALON DE ALFURDが 展示会に初出展しました!

〜 東京ビッグサイトにて 〜 社長の満田です。2017年10月11-13日@東京ビックサイトにて行われた『国際バッグエキスポ・春夏展』に、サロン・ド・アルファードが初めて出展いたしました。初めての試みでしたので、どんな展示会だったのか、その様子を皆様にご紹介いたします。 まだ会えぬ皆様との出会いのために 国際バッグエキスポは、2018年春夏シーズンの新作を様々な法人のバイヤーさんにお披露目す...

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