サロン・ド・アルファードと東京恵比寿への想い

東京恵比寿に魅せられて

- 私の長年の夢を形にしたもの - それがサロン・ド・アルファード 東京恵比寿三越店です。恵比寿の優雅な街並みを歩きながら、昔から「ここでお店を出そう」と、私の夫である先代社長と常々話しをしていました。お買い物や食事をしながら、夢を語り合った場所なのです。 その一番の決め手となったのは、恵比寿ガーデンプレイスで展示していた「シャンデリア」。ガラス細工で世界的に有名なフランスの高級ブランド「BACCARAT® - バカラ -」が制作したものです。私の大好きなオイスターバーでシャンパンを楽しんだ後、ほろ酔い気分で、そのシャンデリアを眺めると、ガラスと光が共鳴する幻想的な美しさに、思わず心を奪われてしまいました。その瞬間を今でも忘れません。 恵比寿には、ウェスティンホテルで開催される海外のファーやレザーの商品展示会にもよく足を運んでいました。世界各国から集結した美しさは会場の熱気と混ざり合い、脈動するかのよう。「サロアルも世界へ!」と、心に強く思ったものです。そして、当時はよもや思いもしませんでしたが、2016年、このウェスティンホテルで現社長(満田浩樹)が結婚式を挙げています。(笑)

願えば、それは偶然に

サロン・ド・アルファードを東京恵比寿へ!当時はもちろんまだ絵空事。それでも、「願えば叶う」と、そのために以前より少しずつ準備をしていました。とはいえ、そう簡単にはいかないと思っていた矢先・・・それは2011年のことでした。横浜の展示会に出向いたときに偶然、東京恵比寿三越店の担当の方よりお声がけいただき、スタートを切ることができたのです。 ところが、当時は私たちの準備が万全ではなかったので、改めて適切な時期を待つことに。自分の性分としては、すぐに動きたかったのですが、それでも、夢への一歩を踏み出せたことが感激でした。その後、オープンしたのは2012年 4月のことです。

楽しい準備、お客様との出逢いに感謝

出店が決まってからというもの、やはり何事も準備が楽しいということで。(笑)お財布やバッグの並べ方を研究したり、店内のレイアウトを考える時間は思わず没頭してしまうわけですが、そういう時間がとても充実していました。ガラスで作った特注のショーケースには一際強い思入れがあります。 商品や器材の搬入当日は、私と現社長の他、恵比寿三越店開業当時からスタッフとして活躍している雨宮と山室の4人で、力を合わせました。翌日の開店に間に合うように、深夜までみんなで取り組んだのは今でも良い想い出です。 恵比寿店が完成してからは、多くのお客様との出逢いに恵まれ、九州のように遠方から、はるばる東京恵比寿店にお越しくださる方、サロン・ド・アルファードでファーのリメイクをしたものを身につけてご来店される方がいらっしゃったり、デザイナー冥利に尽きると言いますか、純粋にとても嬉しいことです。

「運命の出逢い」のために

私は、これからもサロン・ド・アルファードの世界観を表現したお店を創っていきたいと思っています。そして、ご来店されたお客様に「運命の出逢い」であると、強く感じていただきたいのです。 例えば、お客様が大切な人へのプレゼントを探していたり、なんとなく気分転換で歩いていたり・・・そんなときに、初めて入るサロン・ド・アルファードのお店で、「何か良いな!」と心から感じることができる・・・。 その瞬間に、お客様とサロン・ド・アルファードの出逢いは偶然ではなく、運命の出逢いであると、そういう風に思っていただけたら、この上ない喜びです。 運命の出逢いというと少し大袈裟かもしれません。(笑)でも、この目標を大切にしながら、お客様に愛されるお店づくりと共に、幸せな感情が沸き起こるくらいの魅力を込めたデザインをお届けしていきたい、そう思っています。 サロン・ド・アルファード クリエイティブディレクター 満田 絋出子(Hideko Mitsuda)